お知らせ

台風10号のさなかスタートした2024.産地視察

                    富山・京都丹後・兵庫丹波・福島会津・宮城・秋田・山形・新潟・長野と15産地を回ってきました。

昨年より雨も多く日中は酷暑だったものの、夜温も下がったため早生以外は平年作又はやや良という状況です。
数十件の農家を回って今年非常に目立った事は、人手の削減可能な栽培法や作業方法です。
人手不足、高齢化、水不足対策です。それでもかなわない事が5年後迄に激減する農業就労者対策です。
農地は空いても人手不足で引き受けても居ません。メディアでは機械化、スマート農業推進で人手を掛けなくても農業は可能と云っていますが、現実は全く違います。
高額な自動運転トラクターを買っても、人が乗らなくてはならない事は変わりません。炊飯器に使わない機能が増えている事と同じです。人手のかかる田植え時に苗箱をセットしたり、刈り取り時に稲が噛んでしまって停止してしまうという一番肝心な機能は10年前のままです。
消費者の立場からすると食品が値上がりする事は一大事ですが、1㎏800円のお米でもご飯お茶碗1杯54.4円です。パン1つ、パックライス1つ買えません。
農家の減少は食い止められませんが、R5年産平均米価「玄米60kg」¥15,240ですが¥20,000を超えて来ると企業を含めて新規就農が増えて来ると思われます。農家数の減少は食い止められませんが企業等の参入で耕作面積の現象はある程度遅くなると思われます。消費され利益が出なければその職業は減少して行くのは当然ですので、特に食に関しては消費者も一緒に考えないと人口の半分しか国産米を食べられない時代が目の前です。

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