お知らせ

各メディアで米不足を報道・・・

備蓄米の存在を知っている方は多いと思いますが、どの程度備蓄しているかご存じですか? 時期により前後しますが100万tです。年間消費が800万t以下ですから約1.5ケ月程度です。平成5年冷害による凶作時に緊急輸入された外米は259万tでした。昨年の酷暑により収穫量と品質低下による歩留まりの悪化で需給バランスが崩れお米の価格が高騰したのは事実ですが、品種や産地を選ばなければR5年産の需給バランスはほぼとんとんです。平成5年の時は食糧管理法があり全体のお米を国がコントロールしていました。食管法は平成7年に廃止されたため現在は自由に作って売れる為その分不足になれば価格は直ぐに跳ね上がります。人口減と農業技術の発達、食の多様化により消費量が減り続け米余りによりどんどん価格が下がってきました。 利益にならない農業では新規就農や後継者は減少し平均年齢70歳の農業従事者の離農と共に今後はお米の食料自給率も100%を下回ってきます。25年ぶりに農業基本法が改訂され、食糧安保の確立や環境と調和のとれた食糧システム等々の項目が追加されましたが、具体的な取り組みには至っておらず、欧米では形態は違っても食糧安保の観点から比率にして倍以上の国費で自国の食料生産を守っています。 私達食べる側が農・漁業・畜産に興味を持たずに国に任せて経済効率だけ追い求めるとあっという間に、価格だけでなく国産の食べ物が消えてしまいます。

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